相談支援事業所とは?相談支援事業所の利用方法や仕事内容についても解説

コラム

2023/12/12

 

「相談支援事業所ってなんだろう?」

「相談支援事業所はどんな仕事をするんだろう?」

相談支援事業所についてこのように疑問に感じたことはありませんか?

今回は、相談支援事業所について詳しく解説します。

また、福祉の仕事で相談支援事業所に興味を持たれた方にもわかりやすく仕事の種類や内容についてお話します。

 

もくじ

相談支援事業所とは

相談支援事業所の利用方法

相談支援事業所の仕事の種類と内容について紹介

まとめ

 

相談支援事業所とは

相談支援事業所は、障がいを抱える方々が直面する課題や悩みに対して支援を提供し、共に解決策を模索する専門機関です。主な役割は情報提供、アドバイス、必要な障がい福祉サービスの利用への案内、関連機関との連携などがあります。

 

このサービスの主要な内容は、障がい者支援施設や精神科病院などから退所や退院を検討している障がい者に対する、地域移行のサポートです。具体的には、住居の確保や地域での生活への適応に向けた相談、障がい福祉サービス事業所への案内、そして必要なら同行支援を行います。

 

簡単に言えば、相談支援事業所は、障がいを抱える個人やその家族が、新しい生活環境に移行する際に必要な支援や情報を提供し、スムーズな移行と地域での生活をサポートする窓口と言えます。



相談支援には、基本相談支援、地域相談支援、計画相談支援、障がい児相談支援の4つに分けられます。

 

基本相談支援:

障がい福祉に関するさまざまな相談に応じる。障がいを持つ方やそのご家族からの相談内容に対して、必要な情報提供や助言をおこなう。相談支援全体のベースになっている。

 

地域相談支援:

障がいを持つ方が、地域で独立して生活するための相談に応じる。

 「地域移行相談支援」

施設や病院などを出て、自立した地域生活を目指す人を支援。

「地域定着相談支援」

既に自立した地域生活を送る方が、施設や病院に再入所・再入院することなく地域で暮らし続けるための支援。

 

計画相談支援:

障がい福祉サービスの利用にまつわる相談

「サービス利用支援」

一人一人にあった障がい福祉サービスの利用までを支援をおこないます。「サービス等利用計画案*」の作成や、サービスを提供する事業者との連絡調整をおこないます。

「継続サービス利用支援」

既に利用しているサービスを見直す支援。「サービス等利用計画」を見直すモニタリングを実施します。また、計画の見直しなどもおこないます。

 

障がい児相談支援:

児童発達支援・放課後等デイサービスなどの障がい児通所支援を利用する際の相談をすることができます。


相談支援はさまざまな種類がありますね。

また、相談支援事業所によっても種類があり、一般相談支援事業所、特定相談支援事業所、障がい児相談支援事業所に分かれています。

 

一般相談支援事業所:

「基本相談支援」「地域移行支援」「地域定着支援」

地域で生活できるように支援(地域定着支援)を通して、地域生活に関するさまざまな支援をおこないます。

 

特定相談支援事業所

「基本相談支援」「サービス利用支援」「継続サービス利用支援」

障がい福祉サービスに関わる総合的な支援をおこないます。

 

障がい児相談支援事業所

「障がい児支援利用援助」「継続障がい児支援利用援助」

障がい児の生活を支えるサービスを提供しています。障がい児通所サービスの案内や利用中のサービスが適切であるかの見直しを行い、障がいをもつお子様やご家族を支援します。



また、相談支援事業所の対象者は以下のような方に当てはまります。

 

・入所型の障がい者支援施設、児童福祉施設、療養介護病院に滞在中の障がい者:

これには、例えば、身体的な障がいや精神的な課題を抱える人々が含まれます。児童福祉施設に入所している18歳以上の人や、障がい者支援施設に15歳以上で入所している障がい者も含まれます。

 

・精神科病院で入院中の精神障がい者:

精神的な問題を抱える人々が精神科病院に入院している場合、彼らも相談支援事業所の対象となります。

 

・救護施設や更生施設に滞在中の障がい者:

救護施設や更生施設で生活している障がい者も、サポートの対象です。これらの施設では、リハビリテーションや更生プログラムが提供されることがあります。

 

・刑事施設(刑務所、少年刑務所、拘置所)、少年院に収容中の障がい者:

刑事施設や少年院に収容されている障がい者も、相談支援を受ける資格があります。彼らに対して、社会復帰のための支援が提供されることがあります。

 

・更生保護施設に滞在中の障がい者、自立更生促進センター、就業支援センター、自立準備ホームに宿泊している障がい者:

これらの施設に宿泊している障がい者も、相談支援を受ける対象となります。彼らには、再社会参加の準備やスキル向上の支援が提供されることがあります。

 

相談支援事業所は、これらの多様な状況に直面する人々のニーズに応え、適切なサポートを提供しています。


 

相談支援事業所の利用方法

相談支援事業所の利用方法は難しいことはありません。

まずはお近くの相談支援事業所で無料で相談することができます。

利用の流れは以下のようになっています。


1.相談

お住まいの地域の相談支援事業所へ相談します。近くの相談支援事業所がわからないときは市役所や自治体に問い合わせすると教えてくれることもあります。どこに相談したらいいか、自分が対象者なのかわからないときは、市役所や自治体にお尋ねください。

 

2.サービス等利用計画案の作成

利用したいサービスが決まったら、サービス利用の申請時に必須となるサービス等利用計画案を作成します。基本的に相談支援専門員が作成しますが、本人やご家族が作成するセルフプランも利用可能です。

 

3.サービス利用決定

サービス等利用計画案を提出し申請し審査に通るとサービス利用が決定します。

 

4.サービス等利用計画の作成

サービス等利用計画案をもとにサービス利用計画を作成します。

 

5.サービス利用開始

実際にサービスの利用が開始します。

利用中でも計画の見直しや変更なども可能なので個人に合ったサービスをその時その時に利用できます。


 

相談支援事業所の仕事の種類と内容について紹介

様々な支援がある相談支援事業所ですが、いったいどのような仕事の種類や内容があるのでしょうか。

 

・管理者

相談支援事業所の管理者は、組織運営をメインに仕事をおこなっています。各事業所には、最低でも1名以上の管理者を配置する必要があり、その主要な職務は事業所全体の管理業務です。

この管理業務は、スタッフの管理、スムーズな運営ができるようにし、相談支援事業所が効率的に機能するように仕事をしています。管理者がこれらの業務を円滑にこなせる場合、相談支援専門員として兼務することもできます。

このポジションにおいて、特別な資格は求められませんが、相談支援専門員の資格や関連の相談支援経験は高く評価されます。これらは、管理者が組織内外での高度なサポートを提供し、クライアントやスタッフに対して価値をもたらすのに役立ちます。

相談支援事業所の管理者は、組織の複雑なニーズに対処し、同時に相談支援のプロフェッショナルとしてのスキルを発揮する立場です。資格よりも経験や専門知識を重視し、組織全体において大切な存在です。


・相談支援専門員

相談支援事業所の相談支援専門員は、各事業所で最低1名以上配置されます。

仕事内容はまず、「サービス等利用計画」を作成することです。これは、利用者のニーズに合わせたサポートプランを策定し、利用者がより充実した生活を送れるように手助けをします。また、地域移行支援や地域定着支援において、従業者に対して指導やアドバイスを提供し、利用者に最適なサービスを受けられるようにサポートします。

また、相談支援業務の円滑な遂行が妨げられない範囲で、必要に応じて他の事業所での兼務や協力も可能です。

 

相談支援専門員の資格について、実務経験が必要で、初任者研修を修了する必要があります。この資格は更新制で、資格取得後、5年に1回のペースで現任者研修を受講する必要があります。これにより、専門家としての知識とスキルが最新のものであり、利用者に最適な支援を提供できるようになります。

 

相談支援専門員は、障がい者と地域社会において大切なサポートを提供する役割を果たす専門家であり、専門知識と経験を維持し続けることが大切です。知識や実務経験が生かせる素晴らしい職業です。


。相談支援従事者

相談支援事業所の相談支援従事者は、管理者や相談支援専門員の指示とアドバイスを受け、利用者に対して相談支援を提供します。このポジションには特別な資格が必要なく、経験がない人でも参加することができます。

 

この仕事は、未経験者にも福祉の仕事に入門しやすく、誰でもスタートすることができます。実務経験を積むことで、相談支援専門員を目指すことも可能です。この職業は成長と進歩の機会を提供し、自身のスキルと専門知識を向上させることもできます。

 

相談支援従事者は、利用者のニーズを理解し、彼らがより良い生活を送れるようにサポートする役割を果たします。資格や経験に縛られないので、福祉の仕事に興味がある方に大変おすすめです。ぜひお試しください。



まとめ

今回は相談支援事業所についてお話しました。

相談支援事業所での仕事は、役割がそれぞれ分かれており、未経験でも実務経験を積むと相談支援専門員を目指せることがわかりました。未経験OKの求人もいくつかあるので、興味のある方はぜひ調べてみてください。


 

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