言語聴覚士とはどんな仕事?仕事内容や特徴についても解説

コラム

2023/12/12

言語聴覚士という仕事についてみなさんはご存知でしょうか?

あまり聞き馴染みがないと思われる方も多いと思います。

言語聴覚士は、病院、リハビリセンター、学校、託児所、専門クリニックなどで働くことがあり、

患者の個別のニーズに合わせて評価と治療を提供します。

コミュニケーションの向上や生活の質の向上に焦点を当てており、多くの人々にとって非常に価値のある専門職です。

この記事では言語聴覚士の仕事について、詳しく解説していきます。



もくじ

言語聴覚士とは

言語聴覚士の仕事内容

言語聴覚士の働き方

まとめ


言語聴覚士とは

言語聴覚士とは、言語、コミュニケーション、音声、発音、呼吸、食事などに関する障がいや問題に対処する専門家です。

幼児から高齢者まで、言語やコミュニケーションの障がいを抱える患者に対して、

診断、評価、治療、リハビリテーション、アドバイスなどを行います。

人が生活していく中で、病気や事故、発達上の問題などにより、言葉でのコミュニケーションの機能が損なわれる事があります。

言語聴覚士は「話す」「聞く」といったコミュニケーションに困難を抱える方に対し専門的な支援を行い、

その人がその人らしく生活を送れるようサポートを行います。

また、食事をする上で安全に咀嚼し飲み込むといった動作の問題にも対応します。

「話す」「聞く」「食べる」ことに問題を抱える患者に対し、問題の本質や原因を明らかにし、

対処法を見出すために検査などを行い、訓練・助言などの支援を実施します。


 

言語聴覚士の仕事内容

●言語障がい、発声障がいについて

「上手く話せない」「他者の話が理解できない」「文字の読み書きができない」など、

言語に関する問題を抱える方へ向けて訓練やリハビリをおこないます。

脳卒中や事故などにより、脳の言語中枢が損傷してしまうことで失語症を発症してしまった方や、

認知症や記憶障がいで言語機能に支障が出てしまっている方などが対象です。

言語理解力や言語表現力の向上を目指し訓練を行ったり、患者がよりスムーズにコミュニケーションをとれるよう

言語補助具やコミュニケーションボードの使用方法を一緒に学んだりします。

 

●聴覚障がいについて

伝音性難聴や感音性難聴といった聴覚障がいを持つ方に向けて訓練やリハビリといった支援を行います。

聴力や耳の機能に関する検査を行ったり、聴力補助装置(補聴器や人工内耳)を適切に使用し、調整方法を教えたりします。

 

●嚥下障がいについて

食べることや飲み込むことについての障がいを嚥下障がいといいます。

さまざまな原因によって引き起こされる可能性があり、神経系の障がい、筋肉の弱点、口腔内の構造的な問題、

喉頭の問題、加齢などが関連しています。

誤った嚥下によって窒息の危険や栄養不良のリスクがあるため、適切な訓練や治療が必要です。

摂食・嚥下障がいを持つ患者の状態や程度を把握し、食事時の観察・訓練を行います。

舌や喉、口の筋肉の鍛え方を指導したり、訓練中の食事内容を調整したり、補助具を使用したりします。

 

●子どもを対象とした訓練・支援

発達障がいによることばの発達の遅れや、対人関係でのコミュニケーションに困難を抱える子どもに対し

その力を育てるための訓練や、保護者への支援・助言を行います。

玩具や絵本といった、子どもの興味をひくものを活用して言葉の育ちを促したり、

読み書きの基礎基本を指導したり、家族や教育機関と連携し子どもが接する環境を整えたりします。

 

以上が主な仕事内容ですが、全てにおいていえるのは対象となる方ひとりひとり症状が細かく異なるということです。

そのため訓練やリハビリに入る前に、症状の程度や内容について必ず検査・診断・評価を行います。

その結果をもとに、個別のニーズに合った訓練やリハビリを実施しなければいけないため、

言語聴覚士には高い専門性が求められます。


 

言語聴覚士の働き方

言語聴覚士は主に医療機関や福祉施設で勤務します。

リハビリテーション病院や回復期病棟での訓練は、予め決まった時間・スケジュールで行われます。

そのため、急患や夜勤の対応はほぼないのが特徴でもあります。

また同じ要因から、残業が多くなったり、や不規則な労働時間になったりすることも少ないため

家事や育児との両立もしやすく、長く働くことができる職と言えるでしょう。

ただし職場によっては、勤務時間外に勉強会や症例検討会が行われる場合もあります。

特に職に就きたての場合、勤務時間外や休日を使って、スキルアップのために

勉強会や講習会に参加する機会は多くなると思われます。

 

患者ひとりひとりに合ったリハビリ計画を立て、体調や検査結果を確認しながら

リハビリテーションを実施していきます。

よりよいリハビリテーションを提供するために、患者本人とそのご家族とのコミュニケーションも重要です。

現場の医師や看護師、その他専門職の方ともカンファレンスを行い、アイデアの提供を求めたりもします。

福祉施設の場合は医療機関よりも利用者の生活に関わる時間が多くなるため、

利用者の「食べたい」や「話したい」「聞きたい」の要望に寄り添う事が重要です。

 

 


まとめ

いかがでしたか?

言語聴覚士は高い専門性を求められるお仕事ですので、ニーズも高いです。

一朝一夕で一人前になれる仕事ではありませんが、貢献度も高く、やりがいのある仕事と言えるでしょう。

 

療育キャリアではひとりひとりの希望に合った福祉関係の仕事を紹介しています。

登録は無料で簡単に行えますので、是非お気軽にご相談ください。

 

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