看護師とはどんな仕事?仕事内容や特徴についても解説
コラム
2023/12/12
福祉の仕事について調べている中で、よく目にする「看護師」という仕事。病院や医療機関で働く姿はよく知っているが、福祉分野ではどういった役割があるのか、詳しいことが知りたいという人の為に、この記事では看護師の基礎知識から、福祉の分野での活躍の仕方まで解説していきます。
もくじ
看護師とは

看護師とは、医師の診察や治療の際の補助をしたり、病気やケガを抱える人のケアをおこなう専門職で、赤ちゃんから高齢者まであらゆる年代の人に寄り添い、医療的なケアだけでなく、本人とその家族に精神的なケアもおこないます。
仕事内容は注射や点滴、採血等の治療補助、血圧、体温、脈等の測定、入院患者に対しては食事や排泄、お風呂屋ベッドメイク等の身の回りの世話まで多岐に渡ります。
また、近年の社会の多様化に伴い、活躍の場も病院や診療所から、在宅であったり様々な施設に移行しており、訪問介護ステーション、介護施設、地域包括支援センター、保育園などで必要とされています。それに伴い、看護師として働く人口も年々増加していて、直近の35年間で約70万人増加したというデータもあります。
1、看護師になるには
看護師になるには国家試験に合格し、看護師免許を取得する必要があります。国家試験の受験資格を得るには、所定の専門教育を修了している必要があり、方法は3通りあります。
○高校卒業後、看護系の大学、短大、専門学校で4年または3年の専門課程を修了する
○中学卒業後、5年一貫の看護師養成課程のある高校で専門課程を修了する
○准看護師資格取得後、看護系の短大、専門学校で2年の専門課程を修了する
国家試験は年に1度、毎年2月に実施され、必修問題50問、一般問題130問、状況設定問題60問の合計240問が出題され、合格基準は正答率60%台で、合格率は90%前後となっています。
また看護師免許を取得すると、さらに1年上の専門課程の修了で、保健師や助産師などの国家資格を受験することもできます。
2、看護師と准看護師の違い
看護師は国家資格であり、厚生労働大臣の免許ですが、准看護師は都道府県知事の免許となり、資格取得のハードルが低くなっています。
これは戦後の看護師不足から誕生した資格で、高卒資格が必要な看護師に対し、中学卒業まで学歴要件を緩和して、養成に必要な期間を2年間に縮小して人員の確保をおこなったものです。
准看護師は看護師と同じ業務の範囲を実施することが出来ますが、業務をおこなう為には医師や看護師の指示が必要となり、看護師のように自らの判断で業務をおこなうことは出来ません。
看護師の仕事内容

看護師の仕事は多岐に渡りますが、大きく分けると「医師の診察補助」と「患者の援助、介助」の2つに分けることができます。それぞれ見ていきましょう。
1、医師の診察補助
医師が患者の診察をするときに、その補助的な業務に携わります。具体的には注射や点滴などの医行為、脈拍や体温などの計測、採血、医薬品や医療機器の管理、看護記録の作成と管理、カンファレンスへの参加など幅広い範囲をカバーします。
2、患者の援助、介助
病気やケガに苦しむ患者が日常生活を快適に過ごせるようサポートし、患者の悩みや不安など、精神面でのケアもおこないます。具体的には食事や排泄、入浴の援助、車いすやストレッチャーを使った移乗や移送、歩行介助、体位変換、健康相談など幅広い範囲をカバーします。
看護師の役割は「保健師助産師看護師法」という法律で、「傷病者、または褥婦(出産後の女性)に対し、療養上の世話や診療の補助をおこなうこと」と定義されています。看護師のおこなう看護業務は業務独占にあたり、医師や歯科医師、看護師、准看護師以外が看護着業務をおこなうことは基本的には認められていません。
日本全国にあるさまざまな医療施設、福祉施設、保育園などでは仕事の進め方に違いはありますが、「患者に最も身近な立場の一人」として患者とコミュニケーションをとりながら状態をしっかり把握して、他のスタッフと連携し、最適な医療サービスを提供するということが看護師の重要な役割となっています。
看護師の働き方

看護師の勤務先は8割以上が病院や診療所という医療機関ですが、介護保険施設や訪問看護ステーション、社会福祉施設で働く看護師も増えて来ています。それぞれ見ていきましょう。
1、病院
病床数20床以上の医療機関と法律で定義されていて、総合病院などがこれに当たります。通常、看護師はこのような総合病院からキャリアをスタートさせ、臨床で求められる基本的な看護技術を身に着けていきます。診療科目や配属先によって業務の内容が異なるので幅広い対応力が求められ、さまざまな経験を積むこともできます。
2、診療所
病床数19床以下の医療機関と法律で定義されていますが、実際には入院設備のない無床診療所が9割以上となっています。規模の小さい診療所では、少ないスタッフで多くの業務をこなすので、通常の診察補助に加え、医療器具や備品の管理、診察室や処置室の清掃から受付や電話対応も業務に含まれてきます。近年増加傾向にある美容外科や美容皮膚科もこれに当たります。
3、訪問看護ステーション
利用者の自宅を直接訪問し、主治医の指示に従って医療処置やケアをします。バイタルのチェックや点滴、注射、各種測定、機器のチェックなどをおこなったり、必要に応じて歩行や嚥下の訓練などのリハビリテーション的なケアもおこないます。
4、介護施設
介護施設で働く看護師の主な役割は、利用者の健康管理と施設職員への指導となります。バイタルチェックや服薬の管理、簡単な医療処置などと共に、緊急時に医師を呼ぶかの判断も求められます。勤務体制は施設によってさまざまですが、入所者がいる施設かどうかで夜勤のありなしが変わってきます。
5、保育園
保育園では園児の健康管理、集団感染の予防、職員や家族への指導が主な業務になります。保育園では園児の抵抗力の低さや予防の難しさから感染症やウイルス性疾患が流行しやすい環境なので、ほけんだよりや手洗いの指導などを通して感染拡大を防ぐ活動をします。また、1つの施設につき1名まで看護師を保育士とみなすことが出来るので、保育も業務としておこなう可能性があります。
勤務先によって差がありますが、診療所の外来等での具体的な1日の流れを紹介します。
8:00 出勤
8:15 カルテや器具の準備
8:30 全体ミーティング
9:00 午前の診療
12:00 昼休憩
13:00 午後の診療
18:00 カルテの整理、片付けなど
18:30 退勤
まとめ

前述の通り、看護師の全体数は増加傾向にありますが、それでも2025年には看護職員がおよそ10万~30万人程度不足すると言われています。もちろん大きな責任がある仕事ですし、激務であることも珍しくないですが、それだけやりがいも伴ってきます。活躍の場もこれからもっと多様化していくと思われますし、是非自分に合った働き方を見つけてみてください。
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