「介護福祉士」や「社会福祉士」、「精神保健福祉士」の違いってなに?仕事内容や特徴についても解説
コラム
2023/12/12
「福祉士って介護福祉士や社会福祉士、精神保健福祉士ってたくさんあるの?」
「資格を生かして福祉の仕事をしたい!」
このように思われている方に向けて、「介護福祉士」「社会福祉士」「精神保健福祉士」について仕事内容や特徴を含めて詳しく解説いたします。
もくじ
「介護福祉士」、「社会福祉士」、「精神保健福祉士」それぞれの仕事内容
「介護福祉士」、「社会福祉士」、「精神保健福祉士」それぞれの働き方
「介護福祉士」、「社会福祉士」、「精神保健福祉士」の違い

「介護福祉士」、「社会福祉士」、「精神保健福祉士」はいずれも福祉分野の専門職ですが、役割と資格取得方法において異なります。以下にそれぞれの役割と資格取得の方法について紹介します。
介護福祉士:
役割: 介護福祉士は、主に高齢者や障がいを持つ人々の日常生活の支援を行います。食事、入浴、排せつなどの基本的な生活支援や、リハビリテーション、精神的なサポートが主な仕事です。
資格取得: 介護福祉士の
国家試験に合格する必要があります。試験受験資格を得るには、指定の養成施設での学習や実務経験が必要です。
社会福祉士:
役割: 社会福祉士は、個人や家族が抱える社会的問題に対して支援を提供します。福祉サービスの案内、問題解決のための計画立案、権利擁護などが主な仕事です。
資格取得: 社会福祉士の国家試験に合格する必要があります。試験受験には、指定された養成施設での学習や、一定期間の実務経験が必要です。
精神保健福祉士:
役割: 精神保健福祉士は、精神的な健康問題を持つ人々の支援を専門とします。カウンセリング、生活支援、社会復帰支援などが主な仕事です。
資格取得: 精神保健福祉士の国家試験に合格する必要があります。試験受験資格を得るには、指定の養成施設での学習や、関連する実務経験が求められます。
これらの専門職は、それぞれ異なる領域において重要な役割を果たしています。介護福祉士は身体的ケアに焦点を当て、社会福祉士は社会的問題の解決に注力し、精神保健福祉士は精神的健康のサポートを担います。資格取得の過程では、専門知識と実務経験が重視され、これにより高度な専門性が保証されています。これらの職種は、社会的な福祉を支える重要な柱として機能しています。
・「介護福祉士」、「社会福祉士」、「精神保健福祉士」それぞれの仕事内容
「介護福祉士」
介護福祉士は、高齢者や障がい者などの人々に対してさまざまなサポートを提供する専門家です。その仕事内容は大きく以下の分野に分かれます:
1. 身体介護: これは、利用者の身体的なケアを含みます。具体的には、食事の介助、排泄のサポート、入浴の手伝いなど、日常生活の基本的な動作をサポートします。それぞれの状況に合わせて介助を行い、利用者の生活の質を向上させます。
2. 生活支援: 生活支援は、身体介護とは異なり、利用者の日常生活をサポートする役割を果たします。これには、料理や洗濯、買い物などの家事援助が含まれます。また、就労支援や社会参加の場の提供など、利用者の日常生活を円滑に過ごすための支援が含まれます。
3. 社会活動支援: 介護福祉士は、利用者が孤立せず、社会とのつながりを維持できるようにサポートします。これには、利用者のコミュニケーションや社交能力を高める助けが含まれます。地域のイベントや活動情報を提供し、社会への参加を支援することもあります。
4. 相談・助言: 利用者やその家族に対して、介護に関するアドバイスや相談を提供します。様々な問題や不安に対処し、最適なサービスやアプローチを提案します。自治体や施設で専門の相談員としても活動することがあります。
介護福祉士は、利用者の安心と生活の質を向上させるために、様々なサポートを提供する役割を果たします。彼らは、高度な専門知識と個別のケアプランを通じて、個々のニーズに合ったケアを提供します。
「社会福祉士」
社会福祉士の仕事は非常に多岐にわたり、主要な業務の一つは「相談業務」です。社会福祉士は、様々な人々や家庭に対して、社会的な支援が必要な場合に相談を受け、問題を理解し、適切な支援や福祉サービスを提案します。この業務は、高齢者、障がい者、家庭、子ども、低所得者など、さまざまな対象者に対して行われます。彼らの活動の場は多岐にわたり、医療、福祉、介護、行政、教育現場などで働きます。
相談業務は、社会福祉士の中核的な仕事であり、対象者の問題を理解し、適切な支援策や福祉サービスを提供する役割を果たします。また、社会福祉士は関連機関と連絡を取り、情報を共有し、対象者の状況に合わせて支援やサービスを調整する責務も担います。
彼らはまた、対象者が安心して支援や福祉サービスを受けられるよう、手続きや環境整備を行い、サービス提供後には相談内容の記録やサービスの管理を行います。介護施設で働く場合、社会福祉士は介護スタッフの役割も果たし、日常生活の介護、掃除、洗濯などを担当することもあります。
社会福祉士は、幅広いスキルと専門知識を駆使して、人々の生活の質を向上させるために貢献する専門家です。相談業務を通じて、問題解決と適切な支援を提供し、社会的な支援を必要とする人々の生活をサポートします。
「精神保健福祉士」
精神保健福祉士は、精神的な問題や障がいを抱える人々を支える専門家です。彼らの仕事は、以下のように要約できます:
1. 入院から退院までのサポート: 精神保健福祉士は、病院で患者が入院から退院までのプロセスで相談に応じ、日常生活の適応やリハビリテーションの支援を行います。彼らは患者のニーズを理解し、治療計画をサポートして社会復帰を目指します。また、家族や関係機関と連絡を取り、協力して患者の社会参加を促進します。
2. 地域生活の支援: 精神保健福祉士は、病院外での活動も行います。地域での生活をサポートするために、相談支援や生活訓練を提供し、患者の自立と社会参加を支援します。また、精神保健福祉センターや保健所で、メンタルヘルスの啓発活動に携わり、地域全体の精神的な健康を促進します。
精神保健福祉士は、精神的な健康と福祉の向上に専念し、個人やコミュニティに対して専門的なサポートを提供します。彼らは、患者のニーズに応じたケアとリハビリテーションを通じて、社会への復帰をサポートし、精神的な健康を維持する役割を果たします。
「介護福祉士」、「社会福祉士」、「精神保健福祉士」それぞれの働き方

「介護福祉士」
介護福祉士は、高齢者や障がい者などの支援が必要な人々の生活の質を向上させる専門家です。彼らは日常的に入所者と深い人間関係を築き、感情的なサポートを提供します。食事や入浴の支援、薬の管理、モビリティのサポートなど、日常生活の手助けも行います。介護福祉士の仕事は施設でのケアだけでなく、自宅での訪問介護も含み、仕事は多様で面白いものです。また、医師、看護師、家族、他の介護職と協力し、入所者のために最良のケアを提供するのが彼らの役割です。この仕事には感情的な負担も伴いますが、支え合いながら入所者と共に笑顔を作り出すことが、多くの人々の生活をより豊かにする手助けになっています。
1日の流れ
8時30分 出勤し夜勤から業務内容を引き継ぐ。朝食の片づけや清掃。健康チェックなど行う。
9時30分 入浴・排泄・外出などの介助。洗濯など。
11時30分 昼食の準備。食事・排泄・入浴介助など。
14時 休憩時間
15時 おやつの準備やレクリエーションの準備など。散歩や入浴介助など。
17時 夜勤スタッフに業務引継ぎ、介護記録作成
「社会福祉士」
社会福祉士は、社会の中で最も弱い立場にいる人々を支援し、彼らの生活を向上させる専門家です。彼らはさまざまな社会的問題に取り組む役割を果たしており、個別のケースに合わせたケアプランを立案し、実行します。さらに、コミュニティのリーダーや他の専門家と連携し、包括的なアプローチを取ることが求められます。法的なアドバイスも提供し、クライアントの法的な権利を守るお手伝いをします。社会福祉士の仕事は柔軟性が必要で、時には予測できない状況に対応し、入所者のニーズに合った解決策を考えることが求められます。総括すると、社会福祉士は社会の弱者をサポートし、彼らの生活を向上させるために重要な役割を果たす専門家であり、社会の健全な発展に貢献しています。
1日の流れ
・地域包括支援センターの場合
8時30分 出勤し朝礼。業務引継ぎ。
9時 自宅訪問。
11時 電話にて新規の相談を受け付ける。
12時 休憩時間
13時 行政機関と打ち合わせなど
15時30分 退勤。業務引継ぎ。
・医療機関の場合
8時30分 出勤し朝礼。業務引継ぎ。
9時 療養中の高齢者家族との面談。(退院後のサポートなど)
10時30分 福祉センターなどと地域活動
12時 休憩時間
13時 受診や受療援助
14時30分 療養中の高齢者の相談に乗る
17時30分 退勤。業務引継ぎ。
・介護老人福祉施設の場合
8時30分 出勤し朝礼。業務引継ぎ。
9時 新規入所予定者と家族に説明を行う。
11時 休憩時間
12時 介護スタッフと一緒に食事介助
13時30分 新規入所予定者に助成金等の制度の説明を行う。
16時30分 退所予定者と退所後住居を見に行く。
18時30分 退勤。業務引継ぎ。
「精神保健福祉士」
精神保健福祉士の仕事は、心の健康に焦点を当てる専門家のものです。彼らは入所者にカウンセリングや心理的支援を提供し、精神的な安定をサポートします。また、入所者のニーズに合わせたケアプランを立案・実行し、適切な治療や支援に導く役割も担います。ストレス管理や感情処理の方法を教え、入所者の心の健康を向上させるお手伝いも行います。さらに、精神保健福祉士は心の健康に関する啓発活動にも参加し、精神疾患のスティグマを減少させるために尽力しています。精神保健福祉士の仕事はカスタマイズされたアプローチが求められ、個別のニーズに柔軟に対応します。総括すると、精神保健福祉士は心の健康をサポートし、入所者の精神的な健康を向上させるために不可欠な存在であり、心の健康の向上に向けた努力を続けています。
1日の流れ
8時30分 出勤し朝礼。業務引継ぎ。スケジュール確認。
9時30分 入所予定者を迎える。
10時30分 入所予定者にオリエンテーションを行う。
12時 休憩時間
13時 行政機関と打ち合わせ。
14時30分 退所予定者の自宅訪問
17時30分 退勤。業務引継ぎ。
まとめ

今回は、介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士について詳しく説明いたしました。
それぞれの仕事の内容から役割、1日の流れなどをみていくと、同じ福祉の仕事でも働き方にも違いがあることがわかりました。
それぞれ資格が必要になるのでよく調べてから、ご自分に合う職業を選択しましょう。
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